プロゲーマーとは?
プロゲーマーとは、コンピューターゲームの大会やeスポーツのトーナメントなどに出場して賞金を得るプレイヤーのことです。
別名「eスポーツ選手」「eスポーツプレイヤー」「eスポーツアスリート」と呼ばれるケースもあります。
プロゲーマー・eスポーツ選手は、ゲーム会社や大手企業などがスポンサーとなり、生活基盤を保証した上で活動したり、海外の大会への遠征費や機材の提供を受けて活動するプレイヤーが多いです。
1990年代に世界初のプロゲーマーが誕生し、2024年現在は世界各地に多くのプロゲーマーが存在しています。
プロゲーマーには「個人選手」と「チーム所属」の2パターンがあり、大企業がスポンサーを務めるeスポーツチームも続々と誕生しています。
プロゲーマーの仕事内容3つ
- eスポーツ大会への参加
- スポンサー契約企業の広報活動
- インターネット動画配信
ここからは、上記3つのプロゲーマーの仕事内容を詳しく紹介します。
1. eスポーツ大会への参加
プロゲーマーの最も代表的な仕事内容がeスポーツ大会への参加です。
eスポーツ大会とは、ゲーム会社や大手企業などが主催するeスポーツの対戦イベントのこと。
日本国内や世界各国でeスポーツ大会が開催されており、上位入賞を果たすことで高額な賞金を獲得できます。
多くのプロゲーマーの目標は、世界的に有名なeスポーツの国際大会で優勝することであり、個人やチームを組んで世界中のプロゲーマーたちと対戦する仕事内容です。
クリアまでのタイム(RTA)を競うゲームイベントもありますが、eスポーツ大会では対戦型ゲームタイトルで他の大会参加者と順位を競います。
競技人口が多く視聴者の需要が高い戦略型ゲームやスピード感溢れる試合展開を楽しめる格闘ゲームは数多くある対戦型ゲームのeスポーツ大会でもキラーコンテンツとして国内外で大きな注目を集めています。
2. スポンサー契約企業の広報活動
プロゲーマーが所属するチームにはスポンサーがついている場合が多く、スポンサー契約企業の広報活動もプロゲーマーの仕事のひとつです。
プロゲーマーのスポンサーには、トヨタやau、ソフトバンク、日清などの大手企業が参入しており、スポンサー企業が指定するイベントへの参加や広報活動を積極的に行う必要があります。
3. インターネット動画配信
インターネット動画配信の世界的普及により、プロゲーマーたちも積極的にインターネット動画配信を行っています。
プロゲーマーのインターネット動画配信サービスは「YouTube」と「Twitch」が主流で、人気プロゲーマーになることで、プレイ配信だけで大きな収入を得ることが可能です。
プロゲーマーの収入
プロゲーマーの収入は、プロ野球選手やプロサッカー選手同様、プロチームに所属して年俸や月給が支給されるケースが多いです。
主な収入源はスポンサー契約企業からの収入やeスポーツ大会の賞金、インターネット動画配信の収入などです。
特に、eスポーツ世界大会の賞金は年々上昇しており、2024年にサウジアラビアの首都リヤドで開催されたEsports World Cupは『6,000万ドル(約94億円)』とeスポーツ史上最大の賞金総額が用意されたことがニュースになりました。
eスポーツ市場は世界各地で急速に拡大しているため、今後もプロゲーマーの収入は上がり続けることが予測されています。
プロゲーマーの競技種目7つ
- スポーツ
- 格闘
- RTS
- シューティング
- トレーディングカード
- パズル
ここでは、上記7つのプロゲーマーの競技種目を詳しく紹介します。
1. スポーツ
スポーツとは、野球やサッカー、レーシングなどのスポーツゲームのこと。
実際のスポーツを行う競技団体と協力関係を築くケースも増えており、ルールがわかりやすいのが魅力的です。
代表的なタイトル
- ウィニングイレブン
- FIFA
- グランツーリスモ など
2. 格闘
格闘とは、パンチやキック、必殺技を駆使して戦うゲームのこと。
相手の動きにあわせた技の繰り出しや反射神経、戦略などのスキルが必要です。
代表的なタイトル
- スマッシュブラザーズ
- 鉄拳
- Streat Fighter など
3. RTS
RTS(リアルタイムストラテジー)とは、軍隊の指揮官となり、敵国を攻め落とすゲームのこと。
味方と敵の戦力分析や戦術、的確な指揮などが勝負に欠かせないポイントです。
代表的なタイトル
- StarCraft
- StarCraft2
- Warcraft III など
4. MOBA
MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)とは、ひとりのキャラクターを操作してチームで敵陣地を攻め落とすゲームのこと。
味方プレイヤーとの連携やコミュニケーション能力が必要不可欠で、個人プレイ&チームプレイの両方を駆使する必要があります。
代表的なタイトル
- League of Legends
- Dota 2
- Arena of Valor など
5. シューティング
シューティングとは、銃火器を撃ち合って敵チームの制圧を目指すゲームのこと。
銃撃音で敵の位置を把握したり、照準を素早く正確にあわせる操作能力などが必要です。
代表的なタイトル
- Apex Legends
- Doom
- Call of Duty など
6. トレーディングカード
トレーディングカードとは、さまざまな能力や特徴が設定されたカードを駆使して戦うゲームのこと。
手持ちのカードを選んだり、カードを切ったりするためには高い戦略性が必要です。
代表的なタイトル
- ハーフストーン
- Magic: The Gathering Arena など
7. パズル
パズルとは、絵柄を揃えたり、ブロックを組んだりするゲームのこと。
性別や年代を問わず楽しめますが、制限時間が迫るなかでの瞬時の判断や思考力などのスキルが必要です。
代表的なタイトル
- ぷよぷよ
- モンスターストライク など
関連記事:eスポーツ(Esports)のおすすめゲームは?人気種目やタイトルなどを解説!
プロゲーマーになるために必要なこと4つ
- ゲームスキル
- コミュニケーション力
- 英語力
- プロライセンスの取得
では、上記4つのプロゲーマーになるために必要なことを詳しく紹介します。
1. ゲームスキル
プロゲーマーに最も必要なことはゲームスキルです。
ゲーム素人や少しゲームが上手な人ではプロゲーマーになることは難しく、毎日の鍛錬が必要不可欠です。
すべてのゲームで勝負することは難しいため、得意なジャンルやタイトルに絞ってゲームスキルを身に付けましょう。
2. コミュニケーション力
eスポーツはチーム戦で戦うゲームが多いため、コミュニケーション力が欠かせません。
チーム全体の雰囲気や戦略、各プレイヤーの性格や特徴などを理解し、密にコミュニケーションを取りながらゲームを進める力が必要です。
3. 英語力
日本人プレーヤーが海外選手と英語でコミュニケーションを取っている様子を見たことがある方も多いのではないでしょうか?
eスポーツの国際大会に参加したり出場するためには、最低限の英語力が必要です。
有名なeスポーツイベントや高額賞金が用意されているeスポーツ大会などは、アメリカやヨーロッパなどで開催されるケースが多く、英語でのコミュニケーションが欠かせません。
4.プロライセンスの取得
日本でプロゲーマーになるための手段の1つとして「JeSU公認プロライセンスの取得」が挙げられます。
どれだけゲームのスキルを持っていても一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)が発行するライセンスを取得していないとプロゲーマーとして認められないケースも珍しくありません。
実際に日本国内や海外で活躍するトッププレイヤーの多くは、しっかりとJeSU公認プロライセンスを取得済みです。
JeSU公認プロライセンスは、JeSU公認の大会で好成績を収め、主催者に推薦してもらう必要があります。さらに、推薦者の過去の実績や言動からプロに相応しいかどうかをJeSUが判断して問題がなければプロライセンスが発行されます。
プロライセンスを取得するために必要な知識やスキルを学べる、大会に参加して優勝を狙うことに特化した練習を行える専門学校も増えています。
関連記事:ブックメーカーでeスポーツを楽しむ方法は?始め方や賭け方などを徹底解説!
プロゲーマーまとめ
プロゲーマーは、eスポーツ大会の賞金やスポンサー企業からの収入、動画配信サービスからの収入で生計を立てているゲームプレイヤーのことです。
プロゲーマーに必要な資格はありませんが、世界に通用するゲームスキルが必要で、コミュニケーション力や英語力も身につける必要があります。
日本には、一般社団法人eスポーツ連合(JeSU)が発行するプロライセンスが存在するため、特定のゲームタイトルでプロライセンスを取得することでプロゲーマーの仲間入りを目指せます!
よくある質問
プロゲーマーになるためには、まずゲームに関する高度な技術が不可欠です。ゲーム内での素早い反応や戦略的思考が求められます。また、チームでのプレイが多いeスポーツ競技では、優れたコミュニケーション能力も重要です。
プロゲーマーの収入源は多岐にわたります。主な収入源は、大会での賞金やスポンサー契約です。さらに、TwitchやYouTubeなどのプラットフォームで動画を配信し、視聴者からの寄付や広告収入を得ることも一般的です。
プロゲーマーになるには、まず特定のゲームで高いスキルを習得する必要があります。その後、アマチュア大会に参加して実績を積み、プロライセンスを取得することが一般的です。
日本では、eスポーツが急速に成長しており、プロゲーマーの将来性も高まっています。さらに、国際大会での日本人選手の活躍が増えていることから、将来的にはさらに多くの若者がプロゲーマーを目指すと予測されています。